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最近、"ステージ写真って一体何なんだろ?"なんて改めて考えてます。

日本人で唯一、ローリングストーンズの公式カメラマンの有賀幹夫さんが以前『ステージ写真なんて誰が撮っても一緒だよ』と言われてました。

勿論それだけの場数と技術の裏付けが完璧な有賀さんならではの言葉に違いありませんので、額面通りに受け取るのは危険です。

しかしながら、総カメラマン時代の今、ましてやフィルムと違いいくらでもシャッターが切れるデジカメなら、例えば同じアーティストを撮ってると当然その時その時のベストポジションがあるわけで、初めてその被写体を撮りに来た人がそのポジション次第でその日一番のグレートショットが撮れてしまう事も出てきます。

 

僕自身も今は何組かのバンドやアーティストさんを相変わらず"勝手に"撮らせて貰ってますが、だからと言って自分が適任者とか公式カメラマンだなんて少しも思ってません。

先に言った、ポジション次第で"あ、今のショットは負けたな"、とか、ここ一番でアウトフォーカス!なんて初歩的なミスも未だに連続です(笑)

 

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実はこの春に、もう30年近く追っかけてる『表現者』さんに

"いつも当たり前のように撮らせて貰ってますが、他のカメラマンを入れたい、とか、お前ちょっともういいよ、なんて思われたら絶対に遠慮しないで言ってくださいね"と伝えました。

お返事は笑顔で『そんな事言わないよ』でしたが、僕があえて一つだけ言わせて貰うとするなら、「少なくとも撮ってるその時の被写体への"愛情"だけは絶対に他のカメラマンには負けない!と思いながら撮ってる、だから決して同じ写真ではない」

です。

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何故なら僕はあくまでもその被写体が"好き"だから撮ってるだけで、あちこちでいろんなアーティストにアップして貰う為に必死になってるワケでもないし、ましてや名声を得る為でも無いからです。

 

最近は"プロ"の方でも、撮ったらこっちのもの、とばかりアーティストより先に、しかもオフショットをこれ見よがしに簡単にアップする方や、"この人の写真、いつも床まで写ってるけど常に最前列で立ったまま撮ってるの?だとしたらお客さんには邪魔だよなぁ"としか思えない方(写真のアングルで立ち位置は判りますので)、或いは最前列で平気でしかも強引に観客を押し退けながら撮るベテランさんもお二人ほど目の当たりにしてます。

僕にもその勇気が欲しいくらいですが(笑)

 

それで、

最近改めて考えてるのは、アーティストは別に写真を撮られる為に活動されてるワケではない、ということ。

僕が好きな俳優さんはだいたい普段は写真が苦手な方が多いですし、ミュージシャンなら先ず歌を聴いて欲しい筈なんですよね。

優作さんなんて写真は『この世で一番嫌い』でしたから(笑)

 

僕自身、映画もステージもあとどれだけの場数を踏めるか分かりません。

まだオートフォーカスが無かった時代、300ミリの白レンズを付けた1台を含め計3台のカメラをぶら下げマニュアルでピントを合わせながら日本武道館を走り回っていた頃の体力なんて完全に無くなってます。

 

それだけに、一枚一枚を丁寧にそしてあくまで誠実に「被写体」を好きでいたい。

そう思うのです。

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